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Russian Red [SPAIN]


Fuerteventura

Fuerteventura

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Import
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: CD


  ひそかに輸入盤で売れている気配を感じ取って手にしたアルバムは、スペイン
の SSW Russian Red のセカンド・アルバム。 このアルバムをもって、全世界に
打って出ようという意欲的な作品のようです。
  
  本名は Lourdes Hernandez という女性のソロ・ユニットである Russian Red。
彼女がロシア共産党に関与しているということは全くなく、単に愛用している口紅の
名前だそうですが、謎のタイトル「Fuerteventura」とは間逆に覚えやすいネーミング
だと思います。

  まず耳に残るのは、2曲目の「The Sun, The Trees」に代表されるような北欧
ポップス系のカラフルなイメージです。 古くは Cardigans、Meja そして Sophie
Zelmani などが好みだった人にはストライク!というサウンドです。 ひと昔前だっ
たら、FM で飽きるほどかかったかもしれません。 そのくらいオンエアしやすい
楽曲を久しぶりに出会った気がします。 しかし、アルバムはそんなカラフルさに
満ち溢れているかと思うと、意外と淡くしんみりした雰囲気に包まれていきます。
  
  この淡さがアルバムの最大のポイントです。 ちょうど、9月になってうろこ雲が
夕暮れをおおうときのような気分、それはすがすがしいけど、さみしさのほうが上回っ
てしまう晩夏から初秋にかけての空気感。 そんな風景のBGMにぴったりなのです。

  個人的には「秋の夜長にSSW」と主張し続けているのですが、このアルバムもその
仲間入りすることになりました。 「Dadarada...」なんてバラードを聴いていると、
自分を勝手にセンチメンタルに追い込みたくなります。 そういえば、このアルバムには
「Tarantino」とか「Nick Drake」といった人物名をタイトルにした曲が含まれています。
タランティーノはどうでもいいとして、ニック・ドレイクには反応しないわけにいきません。
Dream Academy の永遠の名曲「Life In A Northern Town」の12inch シングル
に Dedicated To Nick Drake とクレジットされていたことを急に思い出しました。

  話がそれましたが、もう 1 曲切なさでは頂点を迎える「My Love Is Gone」について
も触れておきましょう。 こんな曲をつぶやくように歌われては、男として放っておけな
くなるような楽曲なのですが、このはかなさは、1970 年代の幻の女性 SSW Susan
Pillsbury と Russian Red にしか出せないのではないかと思うほどです。 あ、また
話がそれてしまいそうです。

  財政問題で EU の足をひっぱり、若年失業率が40%を超えているスペインから
彼女のような SSW が登場したのは興味深いですね。 これから、どのように成長
していくか楽しみなニューカマーの登場です。


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