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Rufus Wainwright [USA]


Out of the Game

Out of the Game

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Decca U.S.
  • 発売日: 2012/05/01
  • メディア: CD


  Rufus Wainwright のアルバムの中で、もっともポップで親しみやすい
作品との触れ込みで、話題になったものの、いつもと同じような雰囲気で、
しかるべきところに落ち着いた感のある新作を取り上げてみました。

  プロデューサーに、最近売れっ子の Mark Ronson を起用したとのこと
ですが、彼の指向や過去作品に関する知識もないために、それがこの作品
の内容にどう関与したかはコメントしようがありません。

  ただ、ポップになってわかりやすく、彼の音楽をより身近なところに引き
寄せた貢献は少なからず、プロデューサーの手腕があってのことでしょう。
  1曲目「Out of the Game」のサビなんかは、明るくなった Ron Sexsmith
を思い起こさせます。  おとぎ話のなかに紛れ込んだみたいな「Welcome to
the Ball」、Rufus の美声が堪能できる「Montauk」、変拍子とめくるめくメロディー
が錯覚の世界にいざなうような「Perfect Man」など、個々の楽曲は変化に
富んでいて、飽きさせない展開を見せています。

  ラストの「Candles」に至っては、父親 Loudon Wainwright Ⅲがボーカルで
、伯母の Anna McGarigle がアコーディオンで参加しており、音楽一家で育った
彼らしいエンディングとなっています。 さらにクレジットをよく見ると、コーラス
にはMartha Wainwright (これは妹ですかね)、Jenni Muldaur (マリア・マルダー
の娘?)、そして Lucy Roche (ローチェス三姉妹の誰かの娘?)など、彼の
家族や友達の輪が集っていました。 緩やかな川の流れのような 7分を超える
大作ですが、特別に神聖な雰囲気もただよい、バグパイプの音色が郷愁を誘い
ながら、アルバムは静かに幕を下ろします。

   こうして何度か聴きこむと、たしかに Rufus Wainwright の魅力である美声と
ソング・ライティングの安定感はいかんなく発揮されていました。 しかし、彼が
日本でいま以上に知名度を上げるために必要な決定打となる作品になったかと
いうと微妙な気もします。 けして悪いアルバムではありませんが、そんなことを
考えると微妙な気分になってしまいました。 僕のようなひねくれたリスナーには
もっと難解で遠い存在のままでにいてくれたほうがいいのかもしれません。

   もちろん、それは少数派の意見ということで。


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