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Wilco [USA]


ザ・ホール・ラヴ

ザ・ホール・ラヴ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2011/09/28
  • メディア: CD


   現代のアメリカにおける最重要バンドである Wilco の新作は自らが立ち上げた
レーベル dBpm からリリースされました。 Bonus Track として Nick Lowe の「I
LoveMy Label」を収録したのも、彼らの新たな出発に対する自画自賛みたいなもの
でしょう。

   アルバムはノイズ的な入りからメロトロンによる音の波、そしてニルスの攻撃的な
ギターがさく裂するアバンギャルドな大作「Art Of Almost」で幕開け。 もしかして、
自信のレーベルをもったことで、マイナー指向が強まったのではないかとの不安がよぎ
りますが、その心配はここまで。 つづくシングル「I Might」からはほぼ4分程度の楽曲
がバラエティに富んで陳列されています。 この「I Might」は先日の、フジロック・フェス
ティヴァル でも演奏したので、耳に覚えがありましたが、曲調のシンプルさが際立って
います。 同じような雰囲気をたたえた「Dawned On Me」、ギターのフレーズが印象
にのこる「Born Alone」、ノスタルジックなカントリー「Capital City」など、かなり淡々と
中盤は進行していく印象です。 ギターが炸裂して目が覚める「Standing O」、アルバム
タイトルでありながら脱力系な「Whole Love」など、あっさりアルバムが終わっていくよう
に思えますが、ラストは12分の大作。 ところが、この曲には斬新なアイディアや意表を
つく展開は用意されておらず、ゆるやかに時間だけが過ぎ去っていく感じでした。

  そういう意味ではボーナストラックの「I Love My Label」は飲み会の締めの一言
みたい立ち位置で、あったほうがしっくりくると思いました。

  正直言って、いまの Wilco の実力を100%フルに発揮した作品だとは思えません。
もっとすごいアルバムが作れるはずだと思います。 このアルバムは、まずは引越しの
ご挨拶ということなのでしょう。  しかしながら、するめのように聴けば聴くほど味わいが
増していくあたりは、Wilco ならではの音楽の魔法が十分にふりかかっていることを表して
います。


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